一年の成長
お題「#この1年の変化 」
昨年の4月から地元を離れて一人暮らしが始まった。
友人関係がほぼリセットでのスタートに心が軽くなった気がした。
この感覚は中学から高校に上がるときにも感じた。
友人関係に不満はなく、むしろ大満足しているにもかかわらず、高校へ進学ということを理由にして、新しい友人関係を築き上げたいと思っていた。
なので、高校がスタートしてから中学に戻りたい現象になることもなかった。
高校から大学へは、さらにあっさりと別れを告げた。
今までの友人で連絡を取り合うことがある人は同じ部活だった人ぐらいである。
そして一人暮らしを始めて新しい友人と過ごすことになった。
地元の友人たちが楽しそうに遊んでいる姿をSNSで見て少し寂しさを覚える日もあった。
予定があえばすぐに会えた、すぐに遊べたことがありがたいことだったことに気づいた。
当たり前のことが当たり前じゃなくなったとき、その大切さに気付かされることを実感した一年だった。
これは友人についてだけでなく、家族についても当てはまる。
文句を言ったら言い返してくれる兄弟。
毎日家事をしてくれていた母。
一人になるとバイトや学校で起きた事件や文句を気軽に話す相手がいない。
洗濯、洗い物、トイレ掃除、風呂掃除、ご飯。
洗濯機を回すと一時間半は家に拘束される。
ごはんを作るのには一時間はかかる。
母は母で働いている中、家事に自分の時間を取られてしまっていたことを身をもって知った。
母が洗濯物手伝ってといったとき、私の第一声はいつも「えー。」だった。
たまに、助けてほしくて助けを求めたときに、「えー。」といわれるとイラっとする気持ちがわかった。
大学へ実家通いの人の場合は、この気持ちにまだ気づくことができないかもしれない。
私は19歳で当たり前のことが、ありがたいことであるということに気づくことができてよかった。
一年前の高校生の頃より、
人間として大きく成長した一年だった。