中一のときの話
今週のお題「激レア体験」
どうも、あおたんだ。
今回は、私の激レア体験について話したいと思う。
あれは、私が中学一年生のことだ。
中学生になる数日前から入学式まで、私は不安と緊張から鮮明に覚えているような夢を多々見ていた。小学校の友達と離れ離れになったり、幼稚園の頃の友達が出てきたりと様々だった。
そんな中、中学校に入学して、定期テストやハードな部活に追われ、夢を見ていたような心配事はすっかり忘れていた。
冬になり恋愛を覚え、クラス内で私の友達が同じクラスの女の子Kに告白した。
振られていた。
その理由は、”好きな人がいるから”という定番の言葉だった。
その友達は、諦めがよく、Kの好きな人を聞き出そうと質問したり、予想したりしていた。私も気にはなるので、友達と共に考えたりしていた。
そんな状態が一か月続き、友達も気にならなくなったころに、私とKは教室掃除の居残りで二人きりになった。ふと私は思い出し、思い切ってKに好きな人が誰なのか聞いてみた。Kは、すぐには答えずに、小さな声でこう答えた。
”君だよ。”
私は、驚きの中にうれしさがあった。なんせ中学一年生だからだ。
その後、彼女と付き合うことになり、お互い恥ずかしがり屋ながらも毎日が楽しかった。
ある日の夜、私はいつから彼女が私のことを好きだったのか考えるとともに、自分もいつから彼女に恋愛感情を抱いていたのか考えた。
すると、あることを思い出した。
入学式前の夢の中に、彼女が出てきていたことを。
実は、彼女と私は幼稚園が同じで、小学校は別々という関係だった。
しかし、入学式前にその子のことを考えていたわけではなく、むしろ入学後数か月たってから、そういえば幼稚園一緒だったな、ぐらいにしか思っていなかった。
不思議なことだった。
ちなみに彼女とは、二年生が始まって三か月ほどで別れてしまった。
理由は、私が部活内でからかわれて嫌になってしまったことだ。
実に子供で、彼女に失礼である。
そんな私ももうすぐ成人式である。
女の恋愛は上書き保存といわれるので、Kは私のことなど覚えていないと思うが、もし成人式にKが来ていたら、一言声をかけて謝りたいと思う。